日本オラクルがOracle Database 11g Enterprise Editionの拡販キャンペーン
言わずと知れた汎用データベースの最高峰みたいなもんで、価格も驚くほどです。
最低限の25ユーザでも250万円、1プロセッサライセンスなら500万円以上です。
IntelのCPUの場合、1コア当たり0.5プロセッサとカウントします。
だからクアッドコアCPU×2個なら、計8コアなので、4プロセッサ相当とカウントされます。
つまりOracle Database Enterprise Editionのライセンス費は2000万円くらいになります。
その上1プロセッサ分ごとに、年間100万円程度の保守費も必要です。
上記例で4プロセッサ分とカウントされると、年間400万円、5年間運用すると2000万円です。
つまりクアッドコア×2CPU搭載ハードウェアでOracle Database 11g Enterprise Editionを稼動するためには、初期費用と保守費用で、5年間で4000万円くらい必要です。
かなり高額と言うか、膨大な金額です。
※オプション無しのDatabase本体価格、税別、いわゆる定価(希望小売価格)ベース
で、日本オラクルはキャンペーンを開始したそうです。
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20100128_345374.html
・日本オラクル、5年間ライセンスを用いた「Oracle DB 11g」上位版の拡販キャンペーン - Enterprise Watch
記事によるとキャンペーンは何種類かあるが、例えば以下を4プロセッサ分をセットにして、通常3000万円程度になる初期費用を、何と980万円のキャンペーン価格で期間限定販売するそうです。
・Oracle Database Enterprise Edition
・Oracle Partitioning
・Oracle Tuning Pack
・Oracle Diagnostics Pack
Partitioningオプションが入ってるのはすごいなあ。
憧れみたいな感じ。
このオラクルクルクルキャンペーンは5月末まで実施中。
5年間の使用期限が終了した後は、通常の永年使用のライセンスにアップグレードできるらしい。
記事には明記していないが、キャンペーン価格なのはあくまでも初期費用だけで、保守費用は普通に必要なんだろうね。
これはOracle Database Enterprise Editionの話。
2CPUまで搭載可能なサーバでOSがWindowsかLinuxの場合、最小構成のOracle Database Standard Edition Oneが利用できる。
こちらはコア数に関係なく物理CPU数(ソケット数)でカウントされる。
だから同じクアッドコア×2CPUでも2プロセッサ分のライセンスとなる。
Oracle Database Standard Edition Oneの場合、1プロセッサ当たり63万円と、保守費が年間13万円。
5年間のトータルで2CPU分合計で260万円くらいで済む。
私が担当する物件では、まず間違いなくこのOracle Database Standard Edition Oneです。
同じ2CPUで5年間4000万円対260万円で比較になりません。
Enterprise Editionとそのオプションが魅力的でも、Oracleだけにそれだけの金額をつぎ込めるのは、よっぽど大規模な基幹業務でもなければ選択できないですよ。
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