EMC RepliStor勉強中
ファイルサーバの共有フォルダを、2台のサーバ間でリアルタイムで複製します。
さらに運用系サーバのダウン時は、仮想コンピュータ名と仮想IPアドレスを待機系サーバに引継ぎ、フェールオーバーすることができます。
そう、簡易的なクラスタ構成が可能なんです。
とあるOEMベンダ経由でRepliStor 6.3の30日間評価版を手に入れて、テスト環境でインストールを始めたところ。
(写真1)RepliStor 6.3 SP2インストール開始画面

EMCのソフトウェアは初めて扱うが、RepliStorのインストール画面はこんな感じ。
(写真2)RepliStor 6.3管理コンソール画面1

RepliStorのインストール直後に、ソース側サーバとターゲット側サーバを登録したところ。
ソース側とはファイルサーバ、ターゲット側とはレプリケーションの受け側のこと。
(写真3)RepliStor 6.3管理コンソール画面2

グローバル除外とはシステム全体で常にレプリケーションを除外するフォルダのこと。
Windowsのページングファイル、RepliStorインストールフォルダ、RepliStorのトランザクションログの3つは規定値として除外されている。
この図はDドライブを複製することを想定し、さらにD:\RECYCLERとD:\System Volume Informationもグローバル除外に追加した例。
このカテゴリのソフトは今までも少し扱っている。
数年前に当時のVERITAS Storage Replicator(今のVERITAS Replication Exec)の性能評価をしたことがある。
Symantec Backup Exec 10d以降に同梱されるContinuous Protection Serverはいくつかのお客さんで本番運用している。
従来のバックアップソフトの「1日1回夜間にバックアップ」も否定はしないが、ファイルサーバに関してはリアルタイムのレプリケーションが最適だと僕は考えている。
今回発表されたCA ARCserve Backup 12.5でも、CAは2006年に買収したXOsoftのレプリケーションソフトをCA ARCserve Backup Replicationとして、CA ARCserve Backupファミリのひとつとして発売した。
ファイルサーバが大容量化し、数百万ファイルにもなると、たとえLTO3やLTO4のような高速テープ装置を使っても、とても一晩ではバックアップが完了しない。(数日かかる例もある)
となると変更されたファイルの差分ブロック単位で即時複製する方が、トラフィックも平準化されるし、書き換えたファイルもすぐに保護されるレプリケーション方式は非常に魅力的。
今まで僕はSymantec Backup Execに同梱されるContinuous Protection Serverを使ってきたが、バックアップソフトのおまけとしては良くできていて、重宝している。
しかし大量で高機能を求められる場合、今後はこのRepliStorを推奨しようと考えて評価中。
今はインストールが終わって、各オプション項目の初期設定の確認をしているところ。
実際の動作評価は、まだまだこれからです。
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