Tech Fieldersセミナー「Windows Server 2008 R2 仮想環境構築編」に行ってきました
Tech Fielders セミナー東京 道場スタイル [Windows Server 2008 R2 仮想環境構築編]
(写真1)今回のセミナーのテキスト
13:30 - 16:50 エバンジェリストセッション
『道場スタイル [Windows Server 2008 R2 仮想環境構築編] 』
Hyper-V 2.0 & Microsoft VDI の環境を一から作る
16:50 - 17:00 休憩
17:00 - 17:30 外部講師によるミニセッション 「仮想化の整理」
17:30 - 18:30 ライトニング トーク
18:30 - 19:30 Happy Hour (懇親会)
今回の講師はご存知、マイクロソフトのエバンジェリスト高添修さん。
雑誌、Web上のメディアなどでは良く見かけますが、なかなかご本人のセミナーに参加できることは無いので、今回は楽しみにしていました。
高添さんのセッションは13:30 - 16:50の3時間20分なのだが、高添さんはそれを何故か2時間20分と勘違いしてしまい、超高速でセッションが進む。
早い早い。付いていけるか行けないか、ぎりぎり。
16:00少し前、セッションは終了。
そこで講師の高添さんは「あれ?」と1時間早すぎたことに気付く。
申し訳ないがその瞬間、高添さんはガックシだが、出席者の皆さんはドッと笑いが起きる。
いやいや、そんな間違えはかわいいもんですよ。
そこで1時間近くも余裕ができたので、そこからは不足分やおさらいをゆっくりめに。
リモートデスクトップでクライアントから仮想マシンに接続し、Windows Media Playerで動画再生中のまま、ライブマイグレーションで仮想マシンを別のHyper-Vホストに移動させるデモも見た。
映像と音声が一瞬だけ途切れたが、その後も引き続き動画は再生された。
途切れた時間は1秒以内だったと思うが、明らかに途切れており、たとえば共有フォルダのファイル書き換え中やDBへのデータ書き込み中だった場合、TCP/IPのパケット再送の範囲で済むかどうか、やや不安。
まあノートパソコン2台でのライブマイグレーションであり、最新サーバとはスペックに大きな違いがあるんだろうね。
この辺は圧倒的な実績で先行するVMware ESXのVMotionでも同じで、正確には無停止で仮想マシンをホスト間で移動するのではなく、あくまでもTCP/IPのパケット再送で済むごく短い時間だけ仮想マシンへの接続は切断されるが、実用上問題ない範囲となっている。
最終的には実環境でアプリケーションレベルでのテストは必要だろうね。
今回のセミナーで私が期待していたのは、Windows Server 2008 R2のHyper-Vで強化されたVDI機能。
VDIとはVirtual Desktop Infrastructureの略。
Windows XPやWindows VistaなどのデスクトップOSを仮想環境で実行させるシステムのこと。
この分野では某コンピュータメーカのVPCCが充実していた。
VMware ESX上でWindows XP/Vistaを実行させて、エンドユーザはリモートデスクトップ専用の小型端末から接続して利用する。
ユーザが接続するとき、仮想マシンがシャットダウンされていたらそれを起動させたりとか。
ユーザをグループ化、仮想マシンもグループ化し、とあるグループのユーザならそのグループ用の空いている仮想マシンに自動で接続したり。
あるいはとあるユーザは自分専用の仮想マシンに必ず接続させたり。
仮想化ホストだけではなく、ユーザのセッション管理と仮想マシンの管理などの機能もセットにして、多数のユーザと多数の仮想マシンで実用性があるシステムのことをVDIと呼んでいる。
この分野でもWindows Server 2008 R2のHyper-Vは大幅に強化された。
複数の仮想マシンをプール化して特定のユーザグループに割り当てたり、リモートデスクトップが切断されて一定時間経過したら仮想マシンを保存し、再度ユーザが接続しようとするとこの仮想マシンを再開して接続させたりする。
正直言って「へえ、Hyper-Vだけでここまでできるようになったんだ」と感心した。
Windows Server 2008のNAPによる不正PC接続防止や検疫ネットワークなど、クライアントの管理機能もどんどん強化されているんだね。
こういった事は雑誌の記事やニュース配信などを読んでもなかなかわかりにくい。
生でセミナーに参加すると、とてもわかりやすく、その時間は集中して勉強できるからいいよね。
(写真2)Windows Small Business Server 2008 Premiumの評価版をいただきました
さてここからはお楽しみ。
恒例のマイクロソフトグッズちょうだいのじゃんけん大会。
今回僕はまったく勝てなかったが、たまたま残っていたWindows Small Business Server 2008 Premiumの評価版をいただきました。
インターネットからダウンロードできるかもしれないが、実際に手元にインストール媒体があると手間もかからず気軽に試せるからいいよね。
実際に会社の引き出しにはWindows Server 2003 R2の評価版パッケージが何個も入ってる。
今でもWindows Server 2003 R2評価版の出番は山ほどある。
Windows Server 2008からは、インストール時にライセンスキー入力が不要だったり、評価期間が240日になったりと、評価版も使いやすくなっている。
次のお楽しみは、これも恒例のハッピーアワー。
マイクロソフトのエバンジェリストの皆さんと、セミナーに参加した皆さんが一緒に缶ビールとお菓子で語らうなんて、こんな企画は他のベンダでもありません。
Windowsは身近で、10数年間毎日何時間も何時間も休み無く使っている。
しかしWindows Serverは奥が深く、知らないことわからないことがたくさんある。
だがマイクロソフトは巨大企業になり、身近ではなくなった。
そんなマイクロソフトが少し身近に感じられる、非常に貴重なセミナーだ。
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