Windows Server 2008 Hyper-VホストへのCALが不要になった
実は少し前にマイクロソフトから販売店向けには通知があったが、マイクロソフトのWebサイトでも1月30日付けの文書で触れられている。
http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/licensing-overview.mspx
・Windows Server 2008 ライセンス概要
> [NEW] Windows Server 2008 クライアント アクセス ライセンス ポリシー変更
従来、Windows Server 2008 Hyper-V を使用して、Windows Server 2003 以前のサーバーオペレーティング システム (サーバー OS) を、ゲスト OS として使用する場合、Windows Server 2003 以前のサーバー OS のみにアクセスする場合においても、Windows Server 2008 CAL を必要としていましたが、今回、Windows Server 2008 CAL ライセンス ポリシーが変更され、Windows Server 2008 を仮想化環境におけるホスト OS としてのみ利用し、Windows Server 2003 以前のサーバー OS をゲスト OS として使用する場合、Windows Server 2008 CAL を購入する必要がなくなりました。
【変更前】
Windows Server 2008 Hyper-Vを利用する場合、管理OS(ペアレントパーティション)であるWindows Server 2008に対するCALが必要。
【変更後】
Windows Server 2008 Hyper-Vを利用する場合、管理OS(ペアレントパーティション)であるWindows Server 2008に対するCALは不要。
当然だけどHyper-VホストとなるWindows Server 2008がドメインコントローラだったり、SQL ServerやOracle、またはIISなどのサービスを実行していて、ユーザがそのサービスに対して接続するならCALは必要だけど。
ゲストOSでWindows Server 2008を実行する場合も、それに対するCALは必要。
VMware Infrastructure 3とWindows Server 2008 Hyper-Vの機能やコストの比較はよく話題になる。
機能面ではHyper-VがVMwareに急速に近づきつつある。
利用する条件によってコストは大きく変わるのだが、一般的にはやはりVMwareの方が高価になる。
しかし今までHyper-Vでは「Windows Server 2008 CALが必要」が大きな障壁になっていた。
将来的にいつかはWindows Server 2008 CALが必要になるのだろうけど、今すぐ現時点で仮想化のためだけにCALを購入するとなると、初期費用は大きく跳ね上がるから。
私が担当するユーザ企業では、クライアントPCは数千台規模が多い。
これだけのWindows Server 2008 CALをそろえるとなると、数百万円から1千万円以上にもなる。
これがHyper-V導入の大きな障害になっていることに、マイクロソフトもやっと気が付いてくれたみたい。
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