Windows SysinternalsのNotMyFaultでSTOPエラーを発生させてメモリダンプを採取してみる
とは言ってもそんなに簡単にSTOPエラーは発生しないので、何らかの形で手動でメモリダンプを生成させます。
以下のサポート技術情報には、そのための方法がいくつか掲載されています。
http://support.microsoft.com/kb/969028/ja
・Windows Server 2008 でカーネルまたは完全メモリ ダンプ ファイルを生成する方法
その中で今回は、一番簡単そうなNotMyFaultツールを使ってみました。
NotMyFaultはWindows Sysinternalsの一つですが、Sysinternals Suiteには含まれていないため、個別にダウンロードする必要があります。(後述)
(写真1)ダウンロードして解凍したNotMyFaultツール

ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、x64とx86のそれぞれのフォルダの中にNotMyfault.exeが現れます。
OSに応じた方を選んで、NotMyfault.exeを実行します。
(写真2)起動したNotMyFaultツール

BSOD画面を様々な色に変更する機能もあるようですが、ここでは無視します。
NotMyFaultツールを起動したら、規定値のままCrashボタンを押します。
(写真3)NotMyFaultでCrashを実行して発生したSTOPエラー

するとおなじみのSTOPエラー画面が表示されます。
画面一番下の数字もカウントアップし、順調にメモリダンプが生成されます。
(写真4)NotMyFaultツールによって作成されたメモリダンプファイル

作成されたメモリダンプの実態ファイルであるMEMORY.DMPが、確かに作成されています。
今回は規定値のままだったので、C:\Windowsの下に、カーネルメモリダンプが出力されました。
(写真5)NotMyFaultツールのヘルプ画面

コマンドプロンプトからNotMyFault.exe /?を実行して、ポップアップしたヘルプ。
Not My Fault |
notmyfault [/crash] [/bugcheck code] /crash Crashes the system with a high IRQL fault /bugcheck code Crashes the system with the specified stop code e.g. notmyfault /bugcheck 0xe2 |
STOPエラーを発生させる方法ですが、GUIからだけではなく、コマンドプロンプトからNotMyFault.exe /crashでも同じことが可能です。
こんな方法で、完全メモリダンプが正しく採取できるかどうかを確認します。
そしてNotMyFaultツールはここからダウンロードできます。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/gg986281
・1 回のクリック操作で色を変更できる "ブルー スクリーン"
→http://download.sysinternals.com/files/NotMyFault.zip
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