csvdeでActive Directoryのコンピュータ情報をCSVファイルにエクスポートする(1)
Windows Server 2008以降ではOS標準のコマンドです。
csvdeコマンドを使えば、Active Directoryに登録されているコンピュータアカウント情報や、ユーザアカウント情報をCSV形式のカンマ区切りテキストファイルにエクスポートしたり、あるいはCSVファイルからユーザ情報をインポートしたりできます。
Active Directoryのメンバコンピュータは、30日以内の間隔で、ドメインコントローラとコンピュータアカウントのパスワードを自動的に更新しますが、それが本当に正しく更新されているかを確認する必要がありました。
そこでcsvdeコマンドを使ってコンピュータ情報をCSVファイルにエクスポートして確認しました。
以下はその時のコマンド例です。
(例1)Active Directoryのメンバコンピュータ情報を出力するコマンド例
csvde -b <ユーザ名> <ドメイン名> <パスワード> -d "cn=Computers,dc=xxxx,dc=local" -s <ドメインコントローラ名> -f <ファイル名>.csv
(例2)Active Directoryのドメインコントローラ情報を出力するコマンド例
csvde -b <ユーザ名> <ドメイン名> <パスワード> -d "ou=Domain Controllers,dc=xxxx,dc=local" -s <ドメインコントローラ名> -f <ファイル名>.csv
<ドメイン名>はFQDNではなく短い名前でOKでした。
<ファイル名>はフルパスでも相対パスでもOK。
項目を指定して出力する項目を絞り込む事もできるみたいですが、何も指定しなければ全項目が出力されます。
csvdeで情報をエクスポートすると、さまざまな項目が出力されます。
今回私が調べたかったのは、コンピュータアカウントのpwdLastSetです。
pwdLastSetは最後にコンピュータアカウントのパスワードが更新された日時が格納されています。
複数のドメインコントローラからコンピュータアカウント情報をエクスポートして、このpwdLastSetを比較する事により、コンピュータアカウント情報がドメインコントローラ間で正しく複製されているかどうかを確認したかったのです。
また、以下の種類のコンピュータで実行して確認しています。
・Windows Server 2003 R2ドメインコントローラ
・Windows Server 2003 R2メンバサーバ
・Windows Server 2008 R2メンバサーバ
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