ARCserve 12.5 + Agent for Virtual MachinesでVMware VCB経由の仮想マシンバックアップ(1)
今回はARCserveのAgent for Virtual Machinesで環境設定を行って、ARCserveのバックアップマネージャ画面にVMware VCB経由で仮想マシンが見えるようになるところを掲載します。
環境
[ESXホスト]
・VMware ESX 4.0 Update 1
[管理サーバ兼VCBプロキシサーバ兼バックアップサーバ]
・Windows Server 2008 SP2 (32ビット)
・VMware vCenter Server 4.0 Update 1
・VMware Consolidated Backup Framework 1.5 Update 1
・CA ARCserve Backup r12.5 SP1
・CA ARCserve Backup r12.5 Agent for Virtual Machines
CA ARCserve Backup r12.5 SP1をインストールし、インストールするコンポーネントとしてAgent for Virtual Machinesを選択します。
このときにAgent for Virtual Machinesのライセンスキー入力を要求されます。
Agent for Virtual Machinesのパッケージの中にはライセンスキーを印刷した紙が入っているだけで、媒体は何も入っていません。
(写真1)ARCserve Backup Agent管理の起動

ARCserve BackupのコンポーネントにAgent for Virtual Machinesを追加した上で、「Backup Agent管理」を起動します。
(写真2)ARCserve Backup Agent管理から環境設定を起動

Backup Agent管理では複数のエージェントをプルダウンして選択するのですが、ここでは当然「Agent for Virtual Machines」を選択します。
そしてメニューバーのオプションから、環境設定を起動します。
(写真3)ARCserve Backup Agent管理から環境設定の実行

これがAgent for Virtual Machinesの環境設定ツールの画面です。
左上にはARCserve本体を実行しているサーバの名前、ARCserveの管理者IDとパスワードを入力します。
右上にはVCBプロキシサーバの名前、Windowsの管理者IDとパスワードを入力します。
そして一番下の実行ボタンを押します。
Agent for Virtual Machinesが指定したVCBプロキシサーバに接続して、仮想マシンを検出してくれます。
内部的にコマンドを生成して実行されているのが表示されます。
(写真4)ARCserve Backup Agent管理から環境設定の警告

httpsで接続している場合、しばらくすると証明書の警告が出ますが無視して「はい」です。
ARCserveのマニュアルのどれかに、VCBサーバから証明書をダウンロードして登録する説明があったような気がするけど。。。うーん、僕は気にしていません。
このポップアップは何故か環境設定ツール画面の背面に表示されるため、「いつまで経っても仮想マシンの検出が終わらないなあ」と何度も罠に陥りました。
タスクバーにこのポップアップが出てくるのを注意深くチェックしなければなりません。
(写真5)ARCserve Backup Agent管理から環境設定の結果

VCBプロキシサーバから仮想マシンを検出した結果が表示されます。
この例では9個の仮想マシンを検出しています。
その結果をARCserve内部のDBに保存しますが、Insertが何件、Updateが何件などと表示されます。
これで検出に失敗すると、バックアップできないので、この結果確認はとても重要です。
しかしできれば日本語化して欲しいよ。
(写真6)ARCserve バックアップマネージャに表示されるVCB経由の仮想マシン

ARCserve本体のマネージャ画面を起動し、バックアップマネージャを起動します。
ソースタブの「VMware VCBシステム」を展開すると、仮想マシンの一覧が表示されます。
図は1つの仮想マシンを指定してチェックを入れたところです。
右下のペインを見れば、ゲストOSの種類やIPアドレス、VMware Toolsの有無などが検出されていることがわかります。
注目すべき点は仮想マシンのUUIDも認識している点です。
手動でVCBを実行するとき、vcbMounterコマンドでバックアップ対象を指定する際、
・ゲストOSのホスト名
・仮想マシン名
・仮想マシンのUUID
などで指定する方法があります。
ARCserveとAgent for Virtual Machinesは、どうやらUUIDで仮想マシンを識別するようです。
これがあとになってまた少しややこしいことになるのですが、それはまた今度。
(2)につづく。
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