VMware Infrastructure 3 version 3.5に挑戦中です(2)
(2)ブレード型サーバとFC接続のSANによるVMware HA/DRS/VMotion/VCBの複雑な構成
今日この(2)の、結構複雑な構成について書いてみます。
これはまだ現在インストール中で、構成はこんな感じ。
・仮想化サーバ1 VMware ESX Server 3.5 Enterprise
・仮想化サーバ2 VMware ESX Server 3.5 Enterprise
・管理サーバ Windows Server 2003 R2, Standard Edition
・VCBバックアッププロキシサーバ Windows Server 2003 R2, Standard Edition
・共有ディスクアレイ装置(ファイバチャネル接続)
今回は豪華な構成です。
VirtualCenter、HA、DRS、VMotionもあります。
各ESXサーバそれぞれでWindows Server 2003 R2の仮想マシンを当面は4台ずつを稼動させます。
各ESXサーバはディスクレスで、共有ディスクアレイ装置の一部の領域をESXのサービスコンソールに割り当て、そこからファイバチャネル経由で起動します。
いわゆるSANブートです。
各CPUブレードは非常に限られたスペースなので、ディスクレスモデルだとその空間を利用してメインメモリ増設ができるようになっている。
今回は仮想化サーバの役割からして、メモリが大量に欲しい。
だからSANブート専用のディスクレスモデルにした。
お客さんの希望で「VMotion必須」で、バックアップの要件からVCB(VMware Consolidated Backup)だったので、当然ファイバチャネル接続の共有ディスクアレイ装置は必要。
ブレードサーバの構成を組むところから何度も躓いた。
共有ディスクアレイ装置も構成を組むのは難しかった。
それに加えてSANブート。
VMwareだってやっと始めたばかりなのにVMotion/HA/DRS/VCBと、VMware Infrastructure 3のほとんどすべての機能をフル装備です。
構築に至るまでの経緯が異常なまでに大変だった。
こんなやつのハードウェア、ソフトウェア、インストール作業などがさくさくと思いついて仕事がどんどん進む人なんているのかなあ?。
構築作業の現状は
■VMware ESX 3.5のSANブート OK
■VMware VMotion OK
■VMware DRS OK
□VMware HA 今のところうまく行ってない
■VCBでの仮想マシンイメージでのバックアップ だいたいOK
□VCBでバックアップした仮想マシンをイメージからレストア まだこれから
■VirtualCenterでWindows Server 2003 R2のテンプレート化 だいたいOK
□管理サーバから他の3台をシャットダウンさせるUPS電源制御 まだこれから
□共有ディスクアレイ装置のFCスイッチのゾーニング まだこれから
しかしVCB (VMware Consolidated Backup) の威力はすごいね。
稼働中の仮想マシンをそのままイメージをバックアップできる。
しかもネットワーク経由でのバックアップではなく、ファイバチャネルの共有ディスクアレイ装置内部で仮想ディスクファイルが一瞬でVCBバックアッププロキシサーバにエクスポートされる。
同様の事は今までもディスクアレイ装置固有の機能で、筐体内のマスタボリューム(MV)からレプリケーションボリューム(RV)への複製を行う事で実現できた。
しかしこれはハードウェアに依存するため、操作方法が機種によって異なる。
何よりもアレイ装置の筐体内複製機能は非常に高価!!
VMware Infrastructure 3.5からはFoundationでさえもVCB機能が標準になったし、SANはファイバチャネルだけではなくiSCSIでもVCBがサポートされるので、ますます敷居は低くなるね。