CA ARCserve Replication r15ハンズオントレーニングに行ってきた
今年の4月にもARCserve Replication r12.5のセミナーを受講している。
http://norimaki2000.blog48.fc2.com/blog-entry-1027.html
・ARCserve Replication r12.5ハンズオントレーニングに行ってきた
(写真1)ARCserve Replication r15ハンズオントレーニングの資料

CA ARCserve Replicationは、ARCserve Backupと同じでバージョン番号はr12.5の次が今回のr15です。
製品情報はこちら。
http://www.arcserve.com/jp/products/ca-arcserve-replication.aspx
・Data Replication Solutions | CA ARCserve: More than Backup
ARCserve Replication r15の主な強化点
(1)ファイルサーバ専用の保守付き
r12.5のとき、ファイルサーバ専用版は保守を追加することが出来ませんでした。
r15では保守付き製品がラインナップされています。
CA ARCserve Replication r15 for Windows Standard OS for File Server
・保守無し 9.8万円
・1年間メンテナンス付き 11.8万円
・3年間メンテナンス付き 15.6万円
保守が無いとねえ、こちらも売りにくいしお客さんも二の足を踏むので、これは歓迎します。
(2)XenServerの仮想環境をサポート
従来からのVMware ESX/Hyper-VのゲストOS環境に加え、r15からはCitrix XenServer 5.5/5.6のゲストOS環境がサポートされます。
私自身はXenServerを使ったことが無いのですが、広いプラットフォームをサポートするのは望ましいですね。
(3)Hyper-Vの仮想マシンレプリケーション
r15からではなく、r12.5 SP2からの機能強化だそうですが、私は知らなかったので、書いておきます。
Hyper-VホストにARCserve Replicationをインストールし、仮想マシンであるVHDファイルをHyper-Vホスト間でレプリケーションする機能です。
これを利用するとデータだけではなく、仮想マシンのOS部分も含めて完全なコピーがリアルタイムで確保できます。
これは使い方によっては、使えそう。
Hyper-Vホストでレプリケーションするため、ゲストOS内にエージェントなどをインストールする必要は無いそうです。
(4)オフライン同期
主にWAN経由でレプリケーションするとき、遠隔地のサーバに大容量のデータを複製するときに使用する機能です。
マスタ側でスナップショットしたデータを媒体に保存してレプリカ側に運び、それをレプリカ側サーバに保存します。
ARCserve Replicationが両者の検証後、レプリケーションを開始します。
ポイントは、マスタ側でスナップショット作成以降の変更分が、レプリカ側にスプールされ続けていること。
だから媒体からレプリカ側サーバのデータをオフラインで保存したら、それ以降の変更情報は短時間で反映されます。
詳しくは日本CAの社員ブログを。
http://arcserve.txt-nifty.com/blog/2010/09/r15-2cb1.html
・r15の新機能紹介: オフライン同期を使う!: それ、レプリケーションでよろしく
(5)IISのレプリケーション
今までのレプリケーション対象であるWindowsファイル共有/Exchange Server/SQL Server/Oracle Databaseに加え、r15からIISもレプリケーション対象になったそうです。
具体的に何がどうなのかはわかりません。
(セミナーでもあまり話題にならなかった)
ARCserve Replicationの通常時のレプリケーションは、ファイルを丸ごと転送するわけではありません。(初回の同期ではファイルをコピーするが)
・マスタ側でOSがファイルシステムにデータを書き込む処理をARCserve Replicationのエージェントがモニター
・モニターした情報をマスタ側でジャーナルに記録する
・そのジャーナル情報をマスタ側からレプリカ側に転送する
・レプリカ側ではジャーナル情報によりデータを変更する
だから複製対象となるVHDファイルのサイズが大きくても、巨大なデータが流れるわけではありません。
そのためHyper-Vホスト上でのVHDファイルのレプリケーションが可能なのでしょう。
今日のところはこれくらいで。
続きは後日。(たぶん)