シマンテックのBackup Execファミリ勉強会に行ってきた
https://jp-registry.symantec.com/public/seminar/view/46
・シマンテック 販売代理店 営業/SE様向け Symantec Backup Exec ファミリー スペシャル講座 <東京> - シマンテック
10月に発表されたこの2つの新製品の販売店向けセミナーだった。
・Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Servers
・Symantec Backup Exec System Recovery 8.5
僕も仕事でBackup Exec for Windows Serversも、Backup Exec System Recoveryも使っているのでおなじみの製品。
(写真1)販売代理店 営業/SE様向け Symantec Backup Exec ファミリー スペシャル講座で配布された資料の一部

Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Serversの強化点
・VMware Virtual Infrastructure エージェントの追加
・Microsoft Virtual Servers エージェントの追加
VMware Virtual Infrastructure エージェントはVMwareのVCBバックアッププロキシサーバ、つまりWindows Server 2003上にインストールするエージェント。
スクリプトを作成しなくてもBackup ExecのGUIで、VMware ESX上の仮想マシンをバックアップすることができる。
Microsoft Virtual Servers エージェントは、Virtual Server 2005やHyper-VのホストOS上(Hyper-Vでは正しくはペアレントパーティションであるWindows Server 2008)にインストールし、やはりスクリプトを作成することなく仮想マシンをバックアップできる。
どちらも30万円台-40万円台と結構高価なエージェントだが、無制限の仮想マシンで使用可能なリモートエージェントのライセンスが付いている。
だから仮想マシン上のゲストOSにリモートエージェントをインストールし、仮想マシン上のファイル単位でバックアップする場合もこのエージェントだけで可能。
あ、そうそう。
Granular Recovery Technology(GRT)により、仮想マシン単位のバックアップからファイル単位でレストアできる。
特定のフォルダやファイルだけをバックアップしたい場合に限り、ゲストOSにリモートエージェントをインストールする。
仮想マシン丸ごとバックアップしてもGRT機能によりファイル単位で戻せるため、その場合はリモートエージェントは不要だ。
ただしSQL ServerエージェントやOracleエージェントなど特定のアプリケーション向けのエージェントは付いていないので、必要な場合は別途ライセンスが必要だし、ゲストOSへのインストールも必要。
ついでにSQL Serverエージェントは、SQL Server 2008に対応した。
VMware Virtual Infrastructure エージェントはVCBによるスナップショットによって、Microsoft Virtual Servers エージェントはWindows ServerのVSSによって、どちらも仮想マシンを停止することなくバックアップが可能。
便利な世の中になったものだ。
Symantec Backup Exec System Recovery 8.5の強化点
リカバリポイントをなんとVMware ESXやHyper-Vなど仮想環境に直接保存可能。
これで物理サーバに障害が発生したとき、迅速に仮想マシンに切り換えて業務を継続可能。
それからうれしい機能強化がコールドイメージングによるバックアップ機能。
BESRのリカバリCDから起動して、イメージバックアップが可能。
Windows上にBESRをインストールしなくてもイメージを採取できるのはいいね。
今回また、Symantec Backup Exec System Recovery 8.5 Basic Editionが追加された。
Server Editionに比べて以下の機能が使用できないが、価格は半額。
(増分バックアップ/ディスクコピー/CD-RWやDVD-RWなどのサポート/Lights Out Restore/オフライトコピー/Backup Exec System Recovery Managerのサポート)
しかし技術の進歩はすごいね。
どんどん高機能でさらに便利になっていく。